本町の一大イベントであります「おながわみなと祭り」は豊かな恵みを私たちにもたらす海への感謝、そして先人との知恵とたゆまぬ努力によって培われてきました。「みなと女川」の発展と、基幹産業である水産業、水産加工業ならびに地域経済の活性化を図り、更なる躍進を期すことを目的に開催し、第54回を数えるまで盛大に開催されてまいりました。
しかし、2011年3月の東日本大震災によって、女川町は甚大なる被害がありました。多くの困難の中、町内外の皆さんのご支援とご協力によって、復興を遂げることができました。そして、震災前にみなと祭りの会場となっていた海岸が新しく整備された2020年に「第55回おながわみなと祭り」を10年ぶりに復活させることとしておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大という新たな困難により、2年続けて中止せざるを得ませんでした。そのような中ではありますが、関係者のご理解、ご支援とご尽力のもと、2022年7月24日(日)に「第55回 おながわみなと祭り」を12年ぶりに開催する運びとなりました。
美しいコバルトブルーの海に大漁旗をはじめ装飾を施した船に乗った各地区の獅子が、女川港内一円を勇壮に舞う「海上獅子舞」、町内小学生、中学校の演奏披露、伝統芸能「江島法印神楽」などの披露、有名演歌歌手による歌謡ショーなど震災前の祭りよりは数は少ないですが、お楽しみいただける催し物を用意しております。
特にクライマックスの「海上花火大会」は、夏の夜空を焦がすほどの豪華な内容で、水中スターマインやジャンボスターマインなど、女川湾内から打ち上げられる花火をより間近にて迫力満点で見られるとともに、三方を山に囲まれた地形からの迫力ある音響も楽しめます。
12年ぶりに復活する「第55回 おながわみなと祭り」を夏の思い出の彩りに加えていただきますよう、関係者一同、安全かつ安心な祭りの運営を心掛け、また新型コロナウイルス感染拡大防止対策に万全を期しながら開催いたしますので、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
おながわみなと祭り協賛会 会長
高橋正典